■コンタクトケア用品の種類と特性
■ ソフトレンズ - 相性が大切 -
ソフトレンズのケア用品(洗浄保存液)は基本的に何でもありです。
レンズ素材によってグループT〜グループWまで分けられていますが、実際市販されているケア用品に区別はありません。
しかし、同じではないのです。
では、何が違うのでしょうか。
大きく分けて
@1本タイプ(MPS=マルチパーパスソリューション)と、
A過酸化水素で中和するタイプ
に
分かれます。
| メリット |
デメリット |
ボトル1本だけなので、中和などの作業もなくシンプル
消毒も短時間 |
レンズ1枚30秒程度の擦り洗いが必要
薬品が眼に入るので刺激を感じる場合がある(しみる、痒くなる、乾燥する など)
こすり洗いでレンズが破損しやすい |
| A過酸化水素で中和するタイプ |
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AOセプト (チバビジョン)すすぎ必要
AOセプトクリアケア (チバビジョン)すすぎ不要
コンセプトF (AMO)すすぎ必要
コンセプトワンステップ (AMO)すすぎ不要
ソフトメイト (シード)すすぎ不要 など |
| メリット |
デメリット |
基本はつけ置きなので軽くすすぐだけでOK
中和後ただの水に戻すので刺激が少なくレンズの乾燥も減らす事が期待できる
防腐剤が入っていない |
中和の時間が長いので途中でのレンズ使用は不可
中和を忘れてレンズを着けると眼障害を起こす
コストが少し高い |
@Aそれぞれメリット・デメリットがありますので、よく理解した上で選択してください。
1本タイプでのこすり洗いで、レンズ破損を防ぐため注意する事は、指を一定方向に
動かし、円を描くように擦らないことです。
擦り洗いが十分にできない場合は過酸化水素タイプをお勧めします。
レンズの素材による相性については明確な報告はまだありませんが、O2オプティクス(チバビジョン)のようなシリコンハイドロジェル素材のレンズには1本タイプより過酸化水素タイプが良い(トラブルが少ない)との報告もあります。
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1本タイプ(MPS)のメーカーによる違い
洗浄保存液の中に入っている薬品はどのメーカーもあまり差がありません。
「消毒剤・界面活性剤・等張化剤・緩衝剤・エデト塩酸・Ph調整剤・安定剤」などでしょうか。
その中で実は消毒剤・界面活性剤の種類・濃度が各社微妙に違っているのです。
汚れはどこのメーカーでもしっかり擦り洗いをする事で落とす事が可能であると思います。
では何を参考にして選べばよいのでしょうか。
レンズ使用者との相性は消毒剤と界面活性剤に関係があるようです。
日本では2種類の消毒剤が配合された洗浄保存液が販売されています。
消毒剤
・塩化ポリドロニウム
・塩酸ポリヘキサニド
の2種類です。(濃度は商品によって違います)
消毒剤とメーカーの関係
塩化ポリドロニウム ・・・・・ アルコン
塩酸ポリヘキサニド ・・・・・ ボシュロム・メニコン・AMO・チバビジョン
医療用の消毒剤・プールの消毒剤としても利用されている薬品で、どちらも安全性については確認されています。
分子がどちらも大きいのでレンズ内の残留はないと言われていますが、レンズ表面の残留濃度の違いがあるとの報告もあります。
界面活性剤(うるおい成分)
・ポロクサマー(ボシュロム・AMO・チバビジョン)
・テトロニック(アルコン)
・未発表上記以外(メニコン)
界面活性剤の目的はもちろんレンズの汚れを落とす事ですが、レンズと共に目に直接入るわけですから、刺激が全くないわけではありません。
汚れを落とす効果が強ければ刺激は大きいし、弱ければ汚れが落ちないでしょう。
「汚れを落として尚且つ目に刺激の弱いもの」が皆さんの求めているものです。
各メーカーはそれをめざして開発しているわけで、基本的には全ての商品が合格しているはずです。
また、レンズ保存時にタンパク質を落とす目的でフルーツ酸を配合しているメーカーもあります。
クエン酸 ・・・・・ アルコン(オプティフリー・オプティフリープラス)
グリコール酸 ・・・・・ メニコン(エピカコールド)
レニューマルチプラス(ボシュロム)はキレート剤(たんぱく質の鎖を壊す)を配合する事でタンパク除去が可能です。
使い捨てレンズの期限後半にレンズの調子が悪くなる方にはお勧めです。
結局のところどの商品が良く、どれが悪いと言う話ではなく、相性の問題だと思います。
汚れが付着している状態では、どのメーカーを使用しても消毒効果が低くなると言われていますので、擦り洗いをしっかりすることが1番重要な事です。
しっかり洗浄しているのに装用感・乾燥感に満足できない場合は現在使用しているタイプと違うものを選択して比べてみてください。
サンプルで確認
当オンラインショップではケア用品購入の際、各タイプのケア用品サンプルを選択できますので、次回購入の参考にしていただく事ができます。(サンプルの種類は注文画面にてご確認ください)
この機会にあなたと相性の良いケア用品を見つけてください。
■ハードレンズ -ハードレンズは2種類!-
ハードレンズには大きく分けてレンズ表面に加工がしてある物としていない物の2種類があります。
メニコン全製品とシードS−1には表面加工がしてあります。
メニコンが採用しているプラズマ処理・シードが採用しているグラフト重合などは、水濡れ性の向上、汚れ防止を目的に行われていますが、研磨剤が含まれたクリーナーを使用すると短期間でレンズ表面の水濡れ性が悪くなり、レンズ寿命を縮めてしまいます。
しかし、研磨剤タイプ(白いクリーナー)が使用できないので、日常のケアでは汚れが十分に落ちない可能性もあり、メニコンでは「プロージェント」・シードでは「ジェルクリン」の使用を当施設ではお勧めしています。
ニチコン・ボシュロム・クラレ・HOYA・サンコンなどは表面加工がされていませんので、しっかりこすり洗いをすることができます。
研磨剤の入った白いクリーナーを使うことができます。(レンズ寿命が比較的長い)
現在ご使用レンズはどちらなのか確認していただき、上記内容にあってない場合はできるだけ早く変更をして下さい。
現在の主流はワンボトルタイプですが、あまり過信しない事です。
つけておくだけで汚れが落ちるような表現をしているメーカーが多いですが、汚れが全て落ちるとは考えられません。破損しない程度に擦り洗い(15秒〜30秒)することは大切ですし、必要に応じて洗浄専用のクリーナーを使用する必要があります。
また、レンズケースも定期的に取替えましょう。(1年に1度)
古いケース内部には雑菌が繁殖しています。
いくらレンズを綺麗にしても最後は雑菌だらけのケースにしまっては意味がありません。
最近は抗菌剤入りの洗浄保存液が増えてきましたが、それでも1年以上の使用はお勧めできません。
今お使いのレンズケース舐めることができますか?
目は口より何倍もデリケートな場所です。気をつけて下さい。

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